2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

stagnate12

元主塔の少女の女性と、僕の廃屋のアパートでの生活は ゆっくり やさしく続いた 彼女は普通の生活ができるようになり 卵や、野菜や、肉類などをスーパーに買いに行っては 料理をしてくれて 僕がおいしいというと 微笑んでくれた ゆっくりとしたセックスと た…

stagnate11

主塔の少女が辱めを受け続けて 歳をとった もう少女とは呼べない体つきになった 陵辱の限りを尽くされて 彼女は白くなった 純白だ僕は手を繋いで、田んぼのあぜ道を裸足で歩いた 君たちが好きな夏の色を 僕たちも少しずつ歩んだひまわりが微笑む ひまわりは…

stagnate10

足りない頭を持って、僕に近づく 弦楽器の弦が切れる音 掘削機が止まった ラジオから、警察が僕の行方を追求しているという放送がされたピアノ練習曲に合わせて ノイズが響くギター音と ブレイクビーツが疾走する歌も歌おう六時間目の終わりの歌深刻なエラー…

stagnate9

夏に咲いたヒマワリが、腐って茶色いミイラのように首をたれていた 庭園は管理が怠慢になり始めた 害虫が次第に増え始めた、 管理棟も人がいなくなった 庭園師は灰塔を使うようになって 効率は増しているようだが、ざらざらとした色気はなくなった 大量生産…

stagnate8

雨が強くなった シエルは昨日誘拐した女の子と寝室でおしゃべりをしていた。 シエルさんは結婚されないのですか? シエルさんは車を買わないのですか? シエルさんは家を建てないのっですか? シエルさんはテレビを見ないのですか? シエルさんは一人で寂し…

stagnate7

ゴムの長靴を履いて、入らずの森に入った 街のノイズは守護林が排除する 街のノイズが変異している事を感じるために 森に来た 油絵のごってりとした深い深い緑色で 油のようなぬかるみの沼の中をひたすら歩いた 蛭や、蜘蛛、百足の類 蛇などは 主塔の僕には…

stagnate6

世界の限界、排除 主塔のロゴが入った携帯電話は灰塔の中継局になる 陰唇と脳全をかたどる/貧する/粘膜がこすれる匂い ばかでかい半透明のコンタクトレンズのような、 クジラに似た、幽体が主塔にゆっくり近づいていった、 雲がずれて軋む音が、面黒く灰蒸し…

stagnate5

今日はセックスをした、気持ちよかった。 セックスをしない女性は信用もできない、 そんなゆがんだ心、 さあ演劇が始まった! 潜心病の青年クロード役で14歳の女の子ソフィアが演じる。 アイロン、蒼白堰 クラックポイント 赤口魚のエンブレム、主塔の管轄鮮…

stagnate4

僻遠市街に散らかした廃棄物 映像なる、礼、貪婪する ビジョン、肺骨 走り出す赤いドレス、エメラルドのハイヒールの成人の彼女 めまぐるしい高速で、走行中の兵士のバイクをぶん殴り 樹幹主塔に降下する刃が疾走する、エメラルドのハイヒールが兵士ののどに…

stagnate3

主塔の少女について 年は12から14くらいだろうか 細いしなやかなからだ、 長い黒いつややかな髪 はれぼったい下唇 そうわかりやすい、消費されやすい 少女の形だ 長方形のノイズでぶれる、灰色から汚い緑色に似た 厚さが1mmもない壁面が浮遊している ただ浮…

stagnate2

よどんだ空気を真空の長剣が何度もぶった切った切り刻んだ切り傷がついていった行け 絶望と失望に付き合え、君だけそれに浸って 抹茶とヴァニラが練りこまれたアイスクリームのような外装の 燃え始めた八艘の船∞の旗印が、この孤島から逃げ遂げる最後の機会…

stagnate1

この街は最上階の灰が降る庭園空地埠頭の隅から、空気船を横付けして 僕の街へと暗い精神の影たちが 僕の街をわかりやすい形式に変化させていく 君の頭が悪いから、影たちは活躍する 影が僕に近寄ると、ねじれた僕の心が絡みつく色彩学の授業をさぼった 朱雀…

hide and seek 2

裸で寝ていたら 妹が布団に入ってきた 僕は大阪の女の子のことを考えていて その事のほうが現実的だった 妹は僕のわきあたりで、僕の首を少しかんだ後眠った 僕はそれを意識すらしなかった 美しいもしくは醜い心情に対する風景はない 妹は寝言でこういった …

hide and seek 1

彼女がガラス屋さんでハートの形をしたガラスを欲しいといった 買ってあげた 数日して彼女はそれを割った それは彼女が僕の心を壊したいという表現ではなく そのガラスのハート自身をとても愛していて壊したくなった という事だ。 僕はそれに無関心で、彼女…

緑色のグラスの破片みたい、とがっていて透明に光った空 浮かぶ飛行機雲の弱弱しい軌跡を僕は蒼い少女と眺めていた。 隣でたたずむ彼女はその飛行機雲のラインを細い人差し指で、 何度も何度も愛でるように撫でるようになぞっていた。 僕から逃げないように …