hide and seek 2

裸で寝ていたら 妹が布団に入ってきた
僕は大阪の女の子のことを考えていて
その事のほうが現実的だった
妹は僕のわきあたりで、僕の首を少しかんだ後眠った
僕はそれを意識すらしなかった
美しいもしくは醜い心情に対する風景はない
妹は寝言でこういった
「あなたが、彼女の事を思っても彼女はそれに気づきもしないし
あなたが、自分を低く見て落ち込んでいるのも」
「プールで音を失うとき 騒ぎ声が再表示されて 輪郭が強くなっていく」
「雪が降っても あなたは自分の殻からでない」
「あなたはそこから一生出れない」