stagnate7

ゴムの長靴を履いて、入らずの森に入った
街のノイズは守護林が排除する
街のノイズが変異している事を感じるために
森に来た
油絵のごってりとした深い深い緑色で
油のようなぬかるみの沼の中をひたすら歩いた
蛭や、蜘蛛、百足の類 蛇などは
主塔の僕には寄ってこない
調査を開始した
強制灰塔を携帯で設置


ノイズの一番重い波を検知
発見とともに 液外私立中学の第9理科室で発生していたノイズメーカーの首をしめて殺した
ノイズメイカーは中学生の女子だった
ノイズメーカーはクラックポイントになるから
絞めた首を乗り越えて、次のクラックポイントへあがって
火をつけて、名前を聞く、中学生の名前はここでは公開しない
軽やかにクラックポイント(人の死)を上っていく快楽
磨耗 摩擦 グライドしていく セピア色からホワイトのグラディエーション


僕のようなダイバーは世間をだまさないといけない
世間の嘘にだまされている振りをしなくてはいけない
馬鹿な振り、もしくは頭のいい振りをしなくてはいけない
僕の世界へのバックドアはいつも開けっ放しで行動する
いつ盗み人が、殺人者が 心侵者が現れるかもしれない
また対処できない魔法使い(魔女)を絶滅させなくてはいけない


実は世界は世界は 透明感と、若葉が芽吹いて
静かなボサノバと、甘くない紅茶とスコーンと
まっしろなテーブルクロスと
清潔な、シャツとネクタイとスーツと

行け狂え、裂けれクラックポイントの頂上は
主塔の頂上ではない。

基盤がむき出しで、アクリルでコーティングされていて
主塔の機能は科学でも魔法でも生物でもない

さあ手すりを超えて、飛び降りろ
心の中で、心の外で
君もダイバーだ。

今日も僕の文はオーバードライヴしない