hide and seek 1

彼女がガラス屋さんでハートの形をしたガラスを欲しいといった
買ってあげた
数日して彼女はそれを割った
それは彼女が僕の心を壊したいという表現ではなく
そのガラスのハート自身をとても愛していて壊したくなった
という事だ。
僕はそれに無関心で、彼女の小さい唇にただキスしたかった。
がしゃんと割れる音が意識に記憶としてよみがえるたびに
だんだんと印象を深めていった