stagnate12

元主塔の少女の女性と、僕の廃屋のアパートでの生活は
ゆっくり やさしく続いた
彼女は普通の生活ができるようになり
卵や、野菜や、肉類などをスーパーに買いに行っては
料理をしてくれて
僕がおいしいというと
微笑んでくれた


ゆっくりとしたセックスと
ただ抱きしめてキスをする時間が
永遠に続いていった
普通の日常
ここにはもう主塔という世界も灰塔もなかった
アパートに若い男女がただ慰めあっている
そんな時間だった、
それは、僕がすごしてきた中で穏やかだった。