2007-03-11から1日間の記事一覧

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深く飛び込むには 帰るか帰らないか決めておかなくてはいけない あの哲学者はひとすじの糸も持たずに飛び込み帰ってこなかった いつか僕も帰らない飛込みをする日がくるんだろう ダイヴ 糸はなにか?やわらかい君たちだよ いつも踊りの中にいて 夢の中にいて…

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突き飛ばされて落ちたとき もうなれた 岬から どぼんと海に落ちた 海の中は泡が湧き出ていて 耳元で色々な国の地方の子ども達が遠くで遊んでるような 細かい細かい音 一つの音の連続ではなく 色々な音の破裂 縦に横に斜めにあらゆる方向に走り 背の高い好き…

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よるが、やってきた、つきをつれて なつが、やってきた かなしみをつれて また来るのは、知ってたのに こまった

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全ての線は人が引きました あの山もあの海も僕のもの 間違いは初めから 光に満ちた 闇に満ちた あたらしい舞台をこうして作った 僕は冷たいパイプのいすに座って 君は薄い服を着てテレビの前に座って きらきら光る 静かな小刻みな歌を 胸に浴びて 君を眺めて…

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長い時間をこえているので ある何人目か忘れたけど 何人目とはいえないか途中から 時間も一つの方向ではなく 僕もいくつもに別れていった 赤毛の女性と高台にある寺院にいった 何故あの寺院に化け物の像があるか! 魔除けなんかじゃないよ 根本的な不安 形も…

5

夕暮れ影になった木がおい茂る、頭をつかんでくる手のような森丘 その頂に 不恰好に調和されいる半球に引っ付く望遠鏡 天文台 ここで僕と彼は働いている、 夕食も彼の妻と 夜も彼の妻と ある時 僕はある星を発見した その星には 空の色のように色とりどりな …

4

影は一つの形です ある角度からの光です 影は正解です なんの答えにもなりません その影の首を締め上げ、たたき起こし 塔の最上階で 鉄のいすに縛り付け 食事もあたえず 裸にし 影の過去の誰にでもある消費されやすい赤裸々な体験を 問い詰めたりしました さ…

3

兄の葬式の日 二つの花びらがはじけた日 その二つのどちらかのために僕は今こうしている 黒光りしたよく掃除された床に、足元に広がる悲しみを、伸ばされた悲しみを ”桜寺” 僕の住む町ではそう呼ばれています、 狭い低い黒い枠の門の外から見ると、中は水槽…

2

平らに浮かぶ 見渡す限りのおだやかな何もない世界 なんにもありません さて 宵闇の屋上、錆びた手すりに 力もなく ひじをつきあごをのせて 繁華街の品の無い光を うっすらとながめて なめらかな緑の斜面に 雲と空の違いもみえない 口元に水泡のように言葉つ…

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正しい状態でなくてはいけないという事は解ったので、 強いのはふさぎこんだ魂だよ 歌を止め、呼吸を止め、降り注ぐ槍の中を 進んでいるのは、僕だけ 踏みしめる大地は僕が作った、 いつまでも、羊水の中に居ることは出来ない、 ここが何かはじめてみたとき …

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表現のために正しい言葉は使いません。 タイトルのdive deeplyは造った言葉です。