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正しい状態でなくてはいけないという事は解ったので、
強いのはふさぎこんだ魂だよ
歌を止め、呼吸を止め、降り注ぐ槍の中を
進んでいるのは、僕だけ
踏みしめる大地は僕が作った、
いつまでも、羊水の中に居ることは出来ない、
ここが何かはじめてみたとき
自分で見た美しさを、自分で観に行った美しさを!
濁水 精液 踏みつけられた亡骸 裸足に感じ
想像力
重要な知識はここにある
戦火の先で立つ
貫くこころ
自分の正しさ
傷つきやすい心に舌を
簡単なものは難しく難しいものは簡単だった
夢はない 現実じゃないかもしれない
僕はまじめに話しているよ、
自分の土地からおいで
僕の心は繊細ではないよ
まともなのが驚きだね!
同じかたちはしてないよ


電線にたれる夜の雫 織られた寒い空気
雫が集まり ゆるやかに たるやかに 濡れたアスファルト
しずくが夜の街灯の光の中で、とびちり とびちり
その横を黒い陰の靴音が ぬらりと通り過ぎるね
今の僕が、今の僕が言えることを
言うよ 僕の言葉で