左手、lefthand

言語外のことを考える癖がつく
言語内の世界で表現が出来なくなる
社会生活に支障をきたす

左手の指輪が傷ついてきた
電極とアクリルの左手首を倉庫から持ってきた

ポストに誰かが
raven-black hair experimentalのCDを投函していった
僕は左手でポストのCDをとった、鉄の取っ手に指輪があたった
また傷がついた

左の手首には人間ならば全員ある皺といったらいいだろうか、筋がある
僕はそれをなぞる
人間らしくあるように
僕が人間だということを忘れない為に

僕は、何かから逃げていく
ヘッドフォンで音楽をかけて
暗い夜の中を薄着でさまよう、

たくさんの男に襲われた女の子をひらったことがある、
うちにつれて帰って
お風呂とコンビニで買ったお弁当と下着をあげた
あと適当に服をあげた

僕は人間らしくやさしくしたつもりだった。
僕は左手の筋をなでていたし 間違いはない

3回目にあったとき
彼女は僕が襲ったといって
うちの玄関で、めんたまくりぬいてやるって小さな包丁をもってきた
いいよって僕は言った
左手の筋をなでて

彼女は自分の性器に突き刺した
僕は左の筋をなでていたので動揺しなかった

見た感じ軽症だった、自傷なれしてない感じだった
あきらかに健康な女の子だったんだろうな

くらやみに誘い込まれた、普通の女の子は狂うか死ぬかだよ
そんな安い言葉

5回目にあった時に僕はねていて
彼女はぼくのをなめてた、
ぼくはそのままセックスした
彼女の体は少しだけ自傷始めた、かわいさがあった

わざと淫乱さを振舞っていた
それが痛々しくて、僕は興奮した

左の筋をなでて
僕はセックスした。

彼女はよく僕が、がらんどうになっていると
よくわからないことをいった

セックスしたらよく言われた気がする

2ヶ月ほどして
体の傷も消えだした

僕は左手の筋について

1.人間なら誰にでもあるということ
2.それをなでると人間らしく生きられること

この2つを教えた

彼女は剃刀でぼくの左手の筋を切り取っていった。

僕の人間性をむしりとった

そして、セックスした。深く堕ちるような深く
深く溶ける

深く破壊する

深く壊れるまでに



この話は、それだけ、