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カワリが暮らす施設 むらさきに行った

針を刺した瞬間 ぴゅって血が吹き出るって技?
がほかの人にもできるのかの実験させられた
ほんとに吹き出た
かってきたフォーラスのパン屋の
サンドウィッチに吹き出た僕の血がかかった
カワリが食べた
むしゃむしゃごっくん


寝る前に好きなこのこととか考えて自慰しよう

だれでもいいし文化的な細い女の子を抱きたい
少し頭が悪いほうがいいかな
それらは昔の僕の好みで
今目の前に裸で出されても
興奮しない気がする

賢くて明るい楽しいおっぱいのおっきい
女の子と脳みそとかして
過ごしていけばいいのかな

僕は果たさなきゃ
不安の中にいなきゃ
襲いかかる絶望に浸らないと
それらがどういう意味があるのだい?

生きるためには重荷過ぎないか

僕はいつも僕を否定して
新しい僕を手に入れる
そういう生き方は続けよう

あ やっぱ細いかわいい子抱きたい
感じやすい子がいいな
キスしただけですぐぬれちゃうかんじの

そんな事ばっかかいているから
誰にも寄られない


駅の暗がり
駅の暗がりにシジョウの白い手を引っ張ってつれこんで、
抱きしめてキスした(おっぱいさわりながらね

力強く抱きしめているときは、キスできない
キスしているときは力強く抱きしめられない

抱きしめているときは唇がさみしがって
唇が落ち着くと、抱きしめたくなる

それを僕は大体延々と続ける
なでることのできるところは全部なでる
僕のさわった感触を残したいから(汚したいから)

唇の届くところは、全部キスする
髪にもおでこにもほっぺにも耳にも首にも手にも
僕で女の子を汚すのだ

神経に記憶に僕で傷をつけるんだ

こんなことしないと僕の価値なんて無いんだよ。


ある日僕は巨大な魚で 
つかまって体中にチューブを差し込まれて
生かされていた

チューブを流れる養分と排泄物の動く音
自分の心臓、脈の音
遠くで音漏れしているipodのイヤホンから
好きな女の子が好きなポップロックが流れていて
僕はとても不快だった

僕だけ好きならいいのに
ミュージシャンに抱かれて彼女が喜んでいる想像が浮かぶ

僕は水槽の中で何か伝えたいと思った
すべて終わればいい
この水槽の世界も、僕を生かしているシステムも
壊したかった

けど僕は身動きも取れなかったからやれなかった
うそなにかできたかもしれないけど
極限何もしようとしなかった

しりびれをうごかしてみた
背びれをうごかしてみた
僕の自尊心を維持させる為に
行動したと
思い込みたかった。
それは意思のある行動ではなく、単に動作でしかない

僕を生かし続けるシステムが
音を立てていた 

空虚感を埋めるために
なにか好きな雑誌の女の子見ていても
気持ち悪くなった
認証されていない女の子じゃだめだ
吐き気と弱音がこぼれる
彼女の重みのあるやわらかいおっぱいが恋しい
僕は白い鉛筆画の世界で
ああ この白い世界を塗りつぶさないと
そんな事を考えていた
裸にしてさわるのと
服の中に手を入れるのと
どっちも好きだよ
世界を簡単に黒に塗りつぶすために
僕は目を閉じた
セックスできる女の子を増やさないと
僕はイレイザーに消去される
僕のいとおしい闇を
汚い消しゴムのカスにを撒き散らしながら


飛行機雲が消えていって
田んぼの稲がなびいて
僕は夏に嫌われて

ぼくは

今日も死にたいがやってきた
僕の未来がつくられていってしまう
僕の先が貶められていく
一つ一つ希望が消されていく
僕にはもう一歩歩く気力が無い
僕たちはいつも絶望に使っている
くだらないことが好きだから
わかりやすいものがすきだから
僕が世界ってわけだ
世界はとてもつまらない
僕がつまらないから
ああ、無駄に女の子おそいたい 
僕のちんけな狂気と絶望を知って欲しい
僕はもうだめだ
あと何年で僕は終わるんだろうか