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唾液
血色がよくなくて、僕は心配した
オレンジ色のフィルムが視界を喜びに浸していく
研究家は僕をどこまでも分析する

手に触れたいの 背中を合わせたいの
首にすがりつきたいの、
私に欲情して欲しいの
私を必要として欲しいの
私よ綺麗になって、あなたは好きになってね

そんな望遠鏡から、声を声を聞いた
光なんかなんもないよ

手に触れたい、僕は首をなめたい
愛情と言う仕組みを、僕は利用する
性の仕組みを、僕は利用する


暗い夜に僕はカメラを持ち出して
21世紀美術館の中に、夜の溶る者として
潜入して、

スタバで買った、本日のコーヒーを
独りの白い世界で、飲んで
振りあがる僕の抑揚を、死んだように

いい子でいてね、子猫のようにね

落し物と、捜索願と、黙って 早く黙って
黙るのは世界だ

羽喰いの話は 僕という3人称が世界を折り曲げて
支持して、再会して

錯覚と視覚、

僕と幽体は、今日も溶けそうなほど、夜を追う
逃げ出した夜を、僕は手に入れるために

壊れやすい 壊れやすい 壊れていた彼女の心を
も一度壊してしまい

かけらを集めて

責任とが

最近やたら、一生私のものになりなさいって、言われる
僕は、いつだって世界をあきらめる事を
わかりやすく言えば、自殺する事を考える

だから、結婚も子供を作る事もしない
会えなくても、

逢いたいです。


僕はまた、ぎらぎら膨張した、ひまわりが回って、垂れて
太陽の画面、世界いっぱいに広がった 太陽の下を

黒い影となって
僕は飛行機の飛ぶ音の下で

ナパームの雨の中

せん者と、恋人と剥離者と

いきなり、後ろから抱きしめてスカートをあげて
パンツの隙間から、指を入れて

パキパキと世界が、かびて来て
僕はどこまでもどこまでも、

太陽が明日あがりません
月はもうあがりません


僕は君が好きになっていく
グライダーが丘を抜けて、闇に白い体を、いやらしいからだ

いや、白いからだ、抱き合って鏡を見たら
僕の黒い体に、汚されているみたいで、
白いからだに快楽を、少しずつしみこませてね、しみこませていってね

カエルが王冠をかぶっていて
金枝

あいまいに、それはとてもあいまいに あいまいにあいまいに
あいまいに、内側を舐めた

僕の手と唇と性器は、グレーな音楽のなかに
とても怖い、脅威が予想されてもね

お花をひとつささげる

コーヒーとケーキと音楽と

浮遊している、僕の町は
世界のどこにな荒れていくのか

アンカーは僕が抜いちゃって

どこに行くの

どこにいっても僕の気持ち悪い愛情で包んでしまうよ

それだけじゃない
見つめる事を知った

抱きしめて、手に触れて、手をつないで、キスをして
僕の闇に連れ込まない、君は綺麗なとこにいて

くだらない音楽とくだらない映画とくだらない本が好きなシジョウを
僕は甘く感じる

僕は何人もの女の子と今年セックスする
目と目が合って

目も舌みたいに、下みたいにからまる
目もぬれてるよ

落下と

とけていけとけていけ
もうまぶしすぎて 

世界を調整して

彼女を僕のものにして

何にもない文章を 君は何で読むんだ

僕らは落下していっている

僕はたいせつにしようとした。
全員を

高いところから落ちたい
すごいスピードからクラッシュしたい
知らない安い匂いのする女の子を激しく犯したい