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お腹がすいたから
街にラーメンを食べに行った

ラーメンとチャーハンたのんだ
食べられないのに 無理やり詰め込んだ

頭がくらくらして
街中はにおいがあふれていて気持ち悪くて
ドブ 香水 タバコ 体臭 食べ物やさんの匂い
とかが混じって

何度もはきそうになった

うちの近くでバスを降りて
歩いていたら

街灯がちりちり点滅していて
僕の影が白く現れたり消えたりして
たのしかった


夜の道はいいね 僕しかいないみたいで


泣くなよ
泣いてないよ
涙でてるじゃないか
泣きまねをしているだけだ


私があなたとすぐセックスしたのは
あなたが私を好きだとかわいいといったから
不確定な価値のはっきりしない私の性質より、
わかりやすくかちが安定した
私の体を好きだって思ってくれたほうが
安定してらくだから
私より、私の体のほうがあなたを安定的につなぎとめられるからってカワリが言っていた。


シジョウとカワリに風邪をうつした
僕はとてもわるいことをしたような気がした


長い間、こいびとといえば一緒にゆるやかに激しく
おちていく落ちていく堕ちていく
おちていく関係がほとんどで、
シジョウとは僕はうまく歩めていない気がする

こんな事いったら、壊れそうな女の子は自傷しだすようなことを
シジョウに言ってもなんともない、

こんな事いったら、壊れそうな女の子は喜んで泣き出すような事いっても
シジョウははどんなこともいわない

僕が望む心身の動作をしていなくて

そうしたら僕が僕じゃないといけない理由はあんまりない
僕の思考した思考なんかより世界が思考した思考のほうが
彼女の心をぬらす


シジョウと居ると僕中心の世界は爽やかに崩れていって
曇った世界でいつものぬれた服を着ながら、暴風の中を歩いている安心感はなく

乾いた清潔な服をきて、ある晴れた日常に飲み込まれそうだ
こうやって、子供は大人になって肉体を遊ばせるのかな 


ダイバーは 潜る/沈む をしなければいけなくて
効果的なダイビングはこいびとを巻き込むことだ

シジョウと居たら、身も心も健康にさせられて
僕は考えぬくことも取り上げられて
与えられるのは、いいにおいがするゆうごはんと家族のあたたかさだ

僕はそれを何回も拒否した
拒否する為に何回も自分のプライドを折り曲げた

黄色い絵の具を机の奥に見つけた
多分中学のときにしまったやつで、もうかりかりに乾燥していた


形成するんだ、少女を!
僕の世界を取り戻すんだ!
孤独を引き寄せて、頭を打ち付けて、お薬をいっぱい飲んで!
僕は共生なんてしないぞって叫ぶんだ
暗い路地裏に逃げ込め、会社も辞めろ ふとんから出るな
ヘッドフォンをしてフードをかぶって
排他する 


自意識を暴走させて隔離する
意識という限界を跳躍する
意識の死期を知りなら
とどめをさす