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夜遅くまでおきると
次の朝まで(昼まで)悪夢をみる

これは僕の夢なのか?

誰かの悪夢に入っているのじゃないか?

誰かを悪夢にしているのじゃないか?


今日はカワリとえっちなことをしていた
シジョウとはまだはげしくできないから
依存症の僕は、カワリからの電話に出た


その後 シジョウの家に行って
僕があげた星座をもって
星とか見た さむくてすぐやめた

僕の襟元をつかんで
言葉にならないつぶやきをささやき叫んでいたから
僕は抱きしめて、あまえられてきた。

帰る途中、電話でシジョウに北極星の場所を聞かれて
北斗七星のひしゃくの先の、2等星くらいの星だよと
いった


寒い冬も
今日あがる月も
今度こそ最後にしたいって
僕の中の僕は
主張する
絶望 
死にたい
わかりやすい単語が
僕の細胞の隅々まで
いきわたって 染まって 

重い重い重い心が
僕を縛って

だらしない、文章のように
鏡に映った僕は
廃人のようだった

手首を縛って おさえつけて するのが好き


プラネタリウムにいったら昨日に閉館したらしい
だからぼくはシジョウがつまんなくならないように
本屋でプラネタリウムを買って組み立てた
つくりおわっても
空は明るくて、夜まで時間があるからホテルにいった
またでたらめにキスをして 服を脱がせて からだをいじりあった

僕の記憶はまた腐りだしていつ 脳みそを針金でぐるぐるまきにした


お腹が空いたから
ご飯をたべにいった
注文と別のものがでたけど食べた

うさぎ料理店

夜になったから
海岸に車でいって
僕のつくったプラネタリウムのスイッチをおした

車内に星がひろがって
僕の腕や足にも星の毒がまわって気持ち悪くなった

手作りの星をみて
手を繋いだ


本屋で
フーコーの文庫本と
乙女のための金沢の本と
石河のラブホテルの本を買った

買ったばっかりの紺と水色のラインのスニーカーは
よく走るけど、ぬれているところで少しすべる

僕は喘息がででも、足が重くなっても
息が苦しくて意識が飛びそうになるけど
思いっきり走るときがある
ランナーズハイって長距離だっけ?
僕はハイになるっていうより
今の意識をふっ飛ばしたいだけだ

ツタヤはうちの家から結構長い広い坂を下ったところにあって
下るときは楽だけど、登るときは大変だ
今日は久しぶりに彼女がすきそうなCDを借りにいった

この坂は僕が小学生か中学生のときによく
「クラッシュ」と呼んでいた遊びをしていた
簡単な遊びで坂をブレーキなしで降りていって
歩道の縁石に正面からぶつかって
自転車も僕も吹っ飛んで
すりきずとあざとたんこぶを作るあそびだった
多分そのときも意識をぶっ飛ばしたかっただけだと思う


僕は思考中毒だから、たまにはぶっ飛ばして休めないとね