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僕は実は魔王だって 殺されて
勇者は皇女の処女を奪って 飽きて捨てた
捨てられた皇女を魔王は、拾って服を着せて お風呂に入れて
やぱっり抱いた、


僕と魔王は世界を孤独にする為に計画する。


拾った女の子を、どういうふうに愛せばいいか?
どういうふうに大事にしたらいいか?
どういうふうにやさしくしたらいいか?


シジョウが料理をしていて
今日は僕の好きな豚のしょうが焼きで
僕と魔王はNHKを見ていて
僕と魔王はしあわせな家庭のなかで
どっちが魔王だったか どっちが僕だったかわからなくなって
体もひとつになっていた


今日も10日ぶりに僕の好きな豚のしょうが焼きの日で
彼女がキッチンで料理していて
僕は彼女を後ろから抱きしめる
ちょっとおっぱいをさわって
ベッドに戻って眠る


左脇からでた悪夢が黒いケモノのような爪と毛を隠していて
国道ぞいを自転車で走って
部活帰りの化粧けの少ない、学生を無理やり首輪でつないで
おとなしくしないとたべちゃうぞ
髪の毛も感じる
頬も感じる
耳は性器で
くびも感じる
胸もぞわぞわする
ゆびさきをいっぽんづつなめて
手のひらから手首うで、にのうで なるべく内側をなめる


すべてはゆっくりで
すべてはもとめることで
僕は僕じゃなくてやさしい性欲に身を任せる

彼女の呼吸を脳にとりこませて
僕は考えもせず
脳が勝手に、いやらしいことをぼそぼそと耳元で口走る 耳をかみながら

ぬれすぎだね


シジョウの手にピストルがあって、僕の眉間におしつけて
引き金のおとがして
僕は黒にふっとばされて、無いものになった

裸の彼女の足の間で、魔王は死んでいた。
あ、あっちが僕かも


服を脱がせるのがすき
服と肌の間に手を入れえるのがすき
耳を噛むのも、首を噛むのも好き
下着姿を見るのがすき
肌触りのいい下着の上からやわらかい肌を触るのがすき
女の子の呼吸が少しずつ荒くなっていく感じが好き
僕なんかで、きもちよくなってくれるのがすき
なんで、あんなに綺麗でやらしくてかわいい表情するのかな
体中なでて、キスして、いっぱいぬれていたら安心する
僕は器用じゃないから、愛情を押し付けるんだ
誰よりもキスをするし、誰よりも気持ちよくさせたい
僕の成熟してない愛情で、彼女を虚偽のやさしさでふんわり、
軽い痛みを伴って包み込むんだ


やさしく触っているつもりだったけど
僕の指先には、心を乾かせる刃物がついていた
傷つくと乾く 僕はそれを利用する。
渇きを癒す事を応じる