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チェルシー
キャラメルとバターの香りがした
唇を離した、さみしい感じがやってきた
僕はキスをしていた


シジョウは上着のポケットから
チェルシーの赤い箱をあけて
まだ口に一個入ってるのに
もう2つくらい包みを開けて
くちにほおりこんだ。


あまいの好きだね
好きでもないよってチェルシー3かたまり
なめながらもごもご言っても
説得力ないよ


ミドリクリームの背景で写真を撮りたかった
フラッシュも絞りもない安いカメラはピントさえ合わない

僕と今日は一緒に寝たいっていわれても
僕は今日は薬が切れて、だんだん喉から破片がノイズしだして
吐き気が襲ってきて
疲れがそれを増して来ていたから

お泊りはできないよ。


また今度ねって、僕は気軽に言う
彼女はまた今度なんて、納得できないでいた
僕はシジョウの髪をなでて、かわいらしいふじびたいにキスをして
駅の改札まで送っていった

駅でしていた チェルシー味のキスが
脳にかなしく栄養を与えていく

僕はくらやみをもとめて、街に溶けた

頭が広げられていって、街の隙間に広がっていって
僕の感覚は、配置や酒飲んだひとらの、まきちらす弱い感情も
くみとっちゃって

ああ もういやだ


チェルシーのキスに時間を戻して
僕は薬を持っていたから、
お泊りしよう。
いっぱいえっちなことをしよう

あ 僕は過去にも彼女を追いてっちゃって
チェルシー味のキスは、フリスクの味のキスだって
おっぱいの大きさも違っていて

あれどこで間違えちゃったっけ

あれ君は誰だっけ?
なんでぼくを僕と呼ばないんだ?

わかんなくなって
僕は夜にとろけて
考えるのをやめた
考える事でしか、自分を維持できないはずなのに
それもやめた、

僕は、下品な性欲だ


女の子を作る
僕は女の子を中に作る
君らはすべて関連づけられて
わかんなくなるほどの複合がされて
僕によって再生される。

殺人鬼だってことと

口に含んだものが手だった

おやすみ
閉じ込めあう
見つめてたら、灰色の空が蒼くなりかけてた


僕の好きな金沢の灰色の空
蒼く透明な空気たちが、ささやき声で
おんなのこがおんなのこでいるための

僕は君に何を詰め込め空が晴れないか
考えた
図書館みたいな僕の頭は
現実が主張する事をうまく理解できてない
全て本になった知識
経験じゃない

僕は接木された
怖い接木が、僕を騙っていたことを知ったから

繰り返して繰り返して
鉛筆で、絵を描いて 彼女の涙で絵が水色になって 
僕はそれも消しゴムで消してしまって

大切に大事に たいせつにだいじに すき 
ふわっと、柔らかいオレンジの布が、落ちてきて
その布は甘くて恋しくて愛しくて、砂糖が溶けているのか

どうしたいんだ、雨が星空から欲しいから
雲が

目の奥の奥の奥の奥にいる赤い靴の少女は
にこってわらったよ。

僕は目の奥に向かって、雨を逃がした
夢が淡い色にどうしてもなりたがって、
君らは、僕がいないことと

甘い甘いミルクティーがつくえの上にあって
僕のおちゃなのか、知らないけど
飲んでしまえば、犯してしまえば、キスをしてしまえば

僕の過剰なキスで、狂うに染まる僕のキスは
彼女を鏡がない、彼女をキスする楽しみを与えて
どこでも、深く沈むようなキスを
しゃべるのが苦手な僕たちは、くちづけと壊れやすい体をいじりあう事

もう一日浅く世界が始まって
どこまでも愛情が回っていて、一周するごとキスがご褒美で

私をもっと愛してなんて、平気に言うのはかっこいいね
僕は蒼い世界の中で 呼吸困難になった
ピンクのしましまの喘息スプレーを噴霧して


ギターを始めようか
ラップトップで打ち込もうか
僕は音楽を作り出す事を全身と街中が思い出した
アイスクリーム、ちがう クリームソーダを僕に造ってねって
自分でやれよ、やるよ、炭酸水にライムを絞って、
おいしいシロップを混ぜて、おひさまを混ぜて
室内と音楽とアイスクリームを乗せて、

おいしい?

ふつう


手首を隠した