2007-03-13 28 水たまりをながめながら 水たまりの深い底から 水でぼやけゆがんだ自分を眺めていた 揺らぐまっすぐな光が漂い揺られていた 水たまりの中は心地よく 焦りも不安も感じずに済んだ 現実から切り取られた現実があり それをひとつの現実だと思い込んで 周りも自分も見ず ころがったああ、これは羊水の水たまりだったんだ 産まれたけど生まれていないんだ 生きているけど活きてはないんだと かたまりに逃げ込んで ぱたんと扉を閉じた美しい虚構の水たまりの中で ああ、沈んでいく、、、