our hell / 1 noheads

頭のない僕らは、見ることも聞くこともキスをすることも舐めあうこともできない
桜かコスモスが遊びにいく、青い空がとっても白い、
牛糞と山猫の濃いミルクの味が壁面をコールタールでつつむ、とても鮮やかな笑顔だ

濁り会
短い生死が溶ける、簡単に世界を望む

頭のない僕たちが、哲学やお金儲けや旅や宗教で救われることはない
一つ目のボタンで君の笑顔をみて
二つ目のボタンで君からセックスを誘わせ
三つ目のボタンでさようなら

何シートもの粒を机に落としているとき、このシートはこのタグの音色がする。
印刷機械のように4色の音が伽を曇らせる、茹る01 4 歳、居、なく、食、なく

頭のない僕たちが、希望や、憂いや、社会的な平和や 理想 野望、
輝きが!
安らかなる死を!
たたみつつ味わい、順死していくことはできない

頭のない僕たちは、考える自由や、人を嫌う傲慢や、不快な世界を包む愛情や 
それらの流星!、閃光花火!、、ノイズが混じり支配するぐらい彩度をあげた色水風船たちの連鎖的な爆発!
次元の違うさみしさ、いつも横に居る真実たる精神上の空想的妄想的異性
それらに気づかない、

水面を殴ると女神が水を浮かべて、人の像を描く
深淵の王が射出する髪の毛に尿をかける
両手がなにもだれにも才能を分けない

僕は何度でもフラッシュバック、どもり、過度な自慰、成人向け作品の収集、デスクトップにショートカットがある死体の入ったフォルダ
中間色のない白黒で世界を見てやる!お前は馬鹿だな

嘘、嘘の愛情を含める包み、嘘を愛する

矛盾にこそ何かあると10代のころのめり込んだ
論理学を学び、すべて否定した思考
この先にないことがわかれば、違う潜心

不安と動かない心、望まない社会との接続、金

10歳になっても20歳になっても30歳になっても40歳になっても
手になにも落ちてこない、つかんだものはすべて壊してしまった。

少女、黒いワンピースの少女、唇が切れている、とてもとてもピンク色だね、きれいな唇だ
やわらかい肌、ピンク色の唇、欲しい欲しい欲しい、ピンク色の唇、白い手のひら、とてもとてもピンク色だね
息を荒げ、深く体を縮小、痙攣、磨耗、極彩色、出口がない冬、透明な雪化粧、雪息

自転車の車輪がゆっくり加速していく、褐色の雑悪魔の鼾のようにダイナモの摩擦音が僕の鼓膜に舐める
僕の生命が自転車の、運命の車輪を回す、回転、高いところから自転車で落下
痛みと、意識を飛ばすほどのクラッシュが中学のときの楽しみ、
闇に投げ出すからだが、地面がどこかわからない浮遊感、死にはしないぬるいスピード
有刺鉄線に刺さる服と僕


何にでも花は咲く
シャボン玉が破裂する瞬間、構造色の花びらが美しい
雪が降りすぎていく、夏に思い出す雪花
セックスをしながら見る黒い長い髪越しの花火
何もないところに見える、網膜花
恋の欲求が剥ぎ散る布、体液が飛び散る、
寒さの花、孤独の花、孤独だと気づかない花、
首吊り自殺のときの真っ白い涎と真っ白い糞尿の花
一時的に耳が聞こえなくなる、

心が黒い
ぞっとした
聞こえない
時計だけがゆっくり、はやく、生物のような呼吸、チックタック

何度でもなぞる

かなしいね

他人なんて初めから居ない、自分さえ要らない

泣きながら頭のない僕らは、僕らだけが僕ら自身を必要としなくて、ただ惰性である恒常機能のみ生きる。






おやすみなさい













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