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ミントクリーム
僕は今日も世界に不自然に存在した。
ラブホテルでメガネを歪ませちゃったから
世界も僕のもともとの乱視を補正できなくて 
ぐにゃっと、整形し形成していった

眼鏡屋さんでメガネと世界を治療してもらっている時
サングラスをすすめられた

色の幕で、世界との刺激を軽減することができるよ
セックスと過剰な愛情に毎日悩む日々から
開放されるよ

サングラスをかけてみたら 似合わなかったし
お金もないし買わなかった


カワリは悲痛する
僕が大事にしないから
僕はサディスティック?な言葉を選ぶ
君は特別じゃなくて、君の性質は僕はそんなに好きでもない
君なんかいなくてもあんまり僕の世界を変えない
君とセックスしても、射精しても
何の到達も、満潮感も、緩やかな安定もない


彼女(たち)は最適化されていく
僕と言う世界が、安定化、複雑化を同時に進行していく


廊下でシジョウとすれ違って、
一方的な、子供じみた愛情を注ぎ込むために
手首を痛いくらいに、引っ張って
非常階段で、セックスを途中までやった
16時

18時

21時


僕は死んで検体して、切り刻まれて
僕の精神を医学生がその場で飲み込んだ


心象風景で、僕は小さい丘をグライディングしていった
クリーム色の光の中で
ミントクリームの軌跡を残して

僕は到達や、成長はいらなくなった
僕の存在も、たいした主張物でもなくなった

僕は日常にいまさら混じる気もない
だからと言って、死ぬ気もない

セックスがしたい
性欲じゃなくて、甘えでもなくて


ライオンとジャングルと熱帯の植物
雨季


誰でもいいから、抱きたい、甘やかしたい


やさしくするから
思いっきり後頭部を殴った
キーボードに鼻血がとびちった
首をかきむしって
絶叫した
明日もあさってもしあさっても同じ
僕なんか、あさせでぱちゃぱちゃしているダイバー


明日こそは誰かとセックスしよう