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仕事していたら、靴下から
キラキラする煙が上がっていてなんだろうと考えていたら
わりと早く幻覚だって気づいた
僕をうすっぺらくだけ理解したい
僕の気息と記憶を取り込みたい
僕の主体をのっとりたい
ある季節のある日のある夜のある時間の僕の内面にざわめくけだものが
君を食べたいです。
食べ散らかしたいです。


肩甲骨と鎖骨と上腕骨をもう僕が触る事が許可されている夕方
それは思い込みだろ?
夕雨が降り覚め初めて
眠りと覚醒とは関係しない、静的な心的状態になった
滲んだ夕焼けで、空がほうっておいた精液のような
汚い腐臭がする黄色で


雲が右目の眼球と骨の間に、初めてのように痛々しく
ぐいぐいと押し込まれていって
後頭部空間に雲がかかっていって


僕との関係がデジタルテキストだけで
僕の体液や気息が混じった電子情報が繁殖したくて
容を手に入れられなくてもがいている

あんな休む暇もないほどのマーケティングで押し込まれた
都会の中で
休むまもなく思考がオーバーフローしていって
育ったカルチャーを松葉杖にしないと、電車に乗り遅れてしまう。


焼景が愛情の数だけ、光、意思、負けた心、自尊の喪失



シジョウがお泊りしたいっていうから

お花見して、
ハンバーグ食べて
コーヒー飲みながら
グロ映画をみて


誘拐して
やっぱり
飽きる事を知らずに
舐めあった


透き通る試験管の中の空気体の青空に、
青白いピンク色の桜の花びら、

もう少しで、どこまでも降りしきる透明な桜の花びらに包まれる

僕は自問を忘れて
自責もかられず

人心依存器を乱用していた

シジョウのキスの仕方も、僕みたいになってきて やだな



影が僕に期待して、追いかけてくる
本体が男の場合は 影は女の子
僕は期待にこたえないから
影は影のまま、本体と入れ替わる事はない


血管
昨日は仕事を早退した、昼過ぎに家に帰って寝た
今日起きたら、左手の甲から血管が出ていてそれがベッドにつながっていた


ああこの血管は、遠くに住む彼女の右手の甲につながっているんだろうな
と思った。
僕はO型で、彼女はたぶんAB型だから、僕から輸血されても問題ないな
ああぁ僕のほうに血が入っているとしたら、死んじゃうのかな
とか思ったけど、どうでもよかった


8時までに家を出ればいい
まだ7時だから少し寝ようと思って寝た
血管がベッドについているなんで、でたらめな現実がなくなることも期待した

8時になって、起きた。

僕は、僕のお話に付き合うのがめんどくさくて
血管の話を書くのが、嫌になった。


世界をうまく把握できない
女の子を抱きたい

弁当屋さんで、カロリー高そうなお弁当
ご飯大盛りでたのんだ
19時ごろ食べたのに
まだお腹が満腹だ
油ものが多くて気持が悪くて
吐き気がする
喉まで胃液が来て苦しい

いろいろなことに不安を感じていて
不安から精神がやられていって

幻聴と現実の音声がぶやてってる



僕にもとめカワリが面倒な事をいっていたから
僕はごめんねってい

僕はめんどくさくなった
僕は僕をやめたくもない

貝殻と灰皿の音がした
運動靴と変温とくずが寄り添った

不快感と俯瞰する僕

世界と社会と僕と彼女と

体温を感じたい
湿った粘膜をこすりあいたい

昔の彼女に
僕のどこ(体の部位)が好きって話になって

彼女は「指と唇と性器」といっていた。

僕は陰唇のことしか考えてない

やっぱやめたい

僕は退行する

僕は僕にさえなれない

形質を持たない存在になっていく

僕は観察される事がなくなった


子供のころ一緒に遊んでた、女の子が
飲み込んだ綺麗な緑色のガラスのさいころ
あれってどうなったのかな
体に残って
彼女の一部分になってるのかな、
さいころにのっとられているのかな、


ただただただ、いつも女の子が欲しくて
乾いて仕方がない

セックスがしたくてセックスをしてるんじゃないよ

そんなこと言うのもどうでもよくなった

ボルビックノンで寝ます



だれでもいいから、めちゃくちゃにおかしたい
おさえつけて

安定剤飲んでも心が安定しない