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大阪の彼女にとって僕ができることがあるとおもい
舞い上がって電話した
けど僕はそれほど必要とされていなかった
そんな事より、電話かけるまで思い浮かべていた彼女の声と
実際の声とが違っていて、僕の脳に少し混乱が混在してきた
実際の声は、深くて、子供っぽくて、艶があって 疲れていて 乾いていた。
僕はその声に、どきどきして僕に依存してくれないかなぁ
と思った。
依存する事とされる事くらいしか僕にはできない
電話で僕はどもりだして、僕の話は破綻してきた
僕はかっこ悪いのがやで仕事は終わっているのに
「仕事に戻るからまたこんど」と言って切った
最近泣きたい気持ちがわかってきた
大人になって泣いた事ないけど



今日も僕の体はいつもの吐き気を撒き散らしていた



走る僕の姿
走りなれないから、足がからまる
光がやってきて僕が包まれてしまう
たぶんやさしいひかりで、ぼくも光の一部になってしまって
僕みたいにほかの人より深い緑色の影を持つ人を追い詰める
さぁ逃げないと
ひかりから逃げて
光にならないように



僕は僕しか僕みたいな人は知らない
僕たちは集団になったらいけないんだ
集団になると、社会との均衡が崩れる
僕は僕の事はもちろん嫌いだから、否定しあう


線が崩れた絵が、僕に助けを求めている
もしくは僕が助けを求めている


静かになって、夜で星が綺麗で、僕は好きでもないけど
オリオン座を探してしまう


中学の時
性的におもちゃにされていた女の子を知らずに好きになって
事実を知って
僕は一週間ほど自閉した
過剰な自慰行為と、睡眠薬で傷を癒していた


中学のとき僕も小児愛の気持ち悪いおじさんに
性的におもちゃにされていた


僕はその事実を何回も乗り越えてきたけど、
僕は女性をおもちゃにしてしまう。

君らが言うおもちゃにするとは違う
君らが言う、愛しているより、僕のほうがおもちゃを愛している


僕の愛情は過剰すぎて、きもちがわるい


毎日僕は自分の顔を鏡を見るけど
こんなにゆがんだ気持ち悪い顔に成長している

僕は処女が好きだ。
女性からしたら、こんな事は気持ちの悪いことだろう

僕の愛情、愛情という言葉を僕は使う権利もない

静かに静かに、彼女を抱きしめて 同じベットで寝て、キスをして髪をなでて優しい言葉をかけて
力の限り自分のものにしたいから抱きしめて
やさしくやさしく、体に触れる。

僕の正当性は朽ちる
僕を大声で大声で否定したらいい

僕は僕だ


かさぶたができたらすぐはがす
君の爪やナイフや噛み跡で傷つけられた傷が
いとおしくて
治癒なんてしなくていいのに


これは心も同じ