2 すきな


すきなひとの好きなものは全部壊れたらいい
って東京への夜行バスに乗っていたら隣の女の子(シボ)が
そうつぶやいていた。



価値
価値がない人生を続けていますが、
特別なハンバーグとか食べました
僕はまたほめられなかった
まだだめ



女の子の匂いは何種類か合って
深く傷つけあった事のある女の子と
同じ匂いの女の子を抱くと
いやらしい気分になる
そして自傷したくなる。

頭が少し悪い文化的な女の子が好きです

僕も明日また生きる
不適合だけど



早朝新宿について中央線にのって高円寺までいってマクドナルドでぼんやりコーヒー頼んだら 要らないっていったのに砂糖とミルクがついてきた

寝ているひとがいっぱいいた

なぜか大声で怒っている人がいた

泣いている女の子がいた

東京の街で
僕はボロボロの服を着て髪の毛はぼさぼさで
かばんは荷物でふくれて
鏡にうつるその姿の自分は東京に否定されて歪んでいた。
離人感がつよまり気分が悪くなってきたから、
昔の彼女の家にいって性に逃げた
シジョウがお土産を欲しがっていたから安いかみとめを新宿で買った



悪魔に捕われた お姫様は高い塔に閉じ込められた
勇者は降り懸かる困難を乗り切り塔の最上階で姫に会いセックスして
勇者は帰った 悪魔はほっぺに触れることすらしなかった


フレンチトースト
デニーズで甘い甘いフレンチトーストをたべた
シロップと卵とバターの味がしておいしかった
こんな味をおいしいと感じる自分は子供ぽくて嫌いじゃない

石川に帰って塾に行った。
今日もシジョウの頭なでて帰ってきた。
赤いかみとめをあげたら
ほしくはなかったけどあげた事には
喜んではくれたみたいだった



セックスに依存しない女性との付き合い方
を覚えましょう。がんばろうとおもった。

塾ではもちろん抱きしめたりはできない



そういえば、人生で公的な場所でいっしょ
会社で仲いい子とか
クラスで仲いい子とかいたことないなぁ
とかぼんやり考えていたら

中学の卒業式の日
仲良かったクラスの子と
理科準備室のカーテンのなかで
彼女が泣き出したから
キスとも呼べない硬い唇のキスをしたのを思い出した。
風に吹かれた桜の花びらが彼女の涙で濡れたほほに張り付いた
僕はとってあげた。

僕は頭をなでてあげる事も
抱きしめる事も形式だけでしか知らなかった
今もうまくなにもできない

東京しんどかった
ずっと頭の中で東京(新宿とか)を形容すると



おなかを輪切りにされた知らない女のひと
の切断された間に顔を固定されて
輪切りにされているのに死ななくて
足をばたつかせ、ずっと叫んでいて
切断面は内臓の匂いと腐敗していく匂いで

みたいな感じかなぁ と思ったら
東京にそこまでやられていたのかなと
思ったら、恥ずかしくなった。



みぞのくち?に大学院の夏休み暮らした事があるけど
あそこは神奈川県だったしなぁ



心臓
胸を互いに切り裂いて、
お互いの心臓を抜き出して、くっつけて
互いの鼓動で、心臓を動かしあうような
そんな関係を求めるのはもうやめようと思っている



次の朝から、シジョウはかみとめを塾にしてきていた
そんなに恋人みたいな行動しなくてもいいのに



夏になっても空から降る雪の先をみるのが好きです。



東京の女の子が、僕が帰ってさみしがっていたから
やさしくした。



僕の不安定な愛情を否定されても、
僕は屈服しないし 別に反抗もしない

今日も奇妙な吐き気が止まらない

さぁ
ない才能としない努力でセカイに認められることはないのだ、

僕なんて詩を書いて小説を書いて絵を描いて
それらは売れなくて
女の人に食べさせてもらう
そんな生き方のほうがあっている。
何で仕事してるんだろう、
若い大きなおっぱいに沈み込んだ