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また薬を多めに飲んで寝た。 起きた頃に家のチャイムがなった
昔の彼女がやってきた、リミ着ていてかわいかったから家に入れた、
コーヒーを入れさせて、僕はまた本を読みながら、
半分夢の世界を 手に入れだした、
黒い紙で包まれた箱を渡された、さとっくん苦いほうが好きでしょ?
だね、


屋上からかえる途中、口紅を手の甲でぬぐって、伸びている 髪の長い女のひとが、
通っていった
そう八時間ほど僕の部屋にいた女の人が人形だと気づかずに僕は恥ずかしいことをたくさん喋っていたのだ、
昔の彼女はそんなことをお構いなしに僕の部屋の掃除を始めた


人形 昔の彼女 口紅女


僕は絵を描き出した、いつもの女の子の絵だ よくこれは理想の女の子なの?
ときかれるけど 全然違う、
手をぼんやり動かしていると勝手にかかれるものなんだよ
それが理想じゃないの?
違うよ


まどを見ると ちょうど口紅女が落ちていくところだった
その薄く見開いた目と合った
ドスンと言ういかにもありそうな音を立てた
昔の彼女は救急車を呼んだ
人形はもちろん黙っている 人形だから
ぼんやり窓の下を見ると もうだめな感じだった
必死で電話する昔の彼女
僕は眠いし 本を読みたいし コーヒーを飲みたいのでふとんに戻った
そしてまた眠った、
今日のブログは何を書こうか?
赤いペンキと木片が散らかった 現場 家の外、
昔の彼女から、ずっと着信履歴とメールが来ていた
内容は今東京に来ているんだけど?どっかいい高いところない?
もう着信することはないだろう


そして君をベッドに連れて行こうとしたら、
手が取れた。