Ziggurat 6 piano lesson


有意として、狐火がねじれ込む鍵盤
私は押さえ込まれる、沐浴、瞑想浴、ハローエブリシング


衣擦れのように 
被膜をはぐように
退屈に
いやしさを隠すように
プラスチックの脳のように


くたばれ


そのピアノの音は外に響いているようだけど、
ほんとになっているのは、内の世界、心の世界


外に聞こえるのはただの 染み


深い森に落ちていこう


死にたいと何度もまわそう


湯気の揺れるように
シャボン玉が割れるように
ウイルスの不安のように
ため息を出す神経細胞のスパークのように
最後のチェルシーを取られた妹のように


決め付けられるように


嫌われるように


不自由ない孤独


無い 無い


秘密を打ち明ける 唇が広がるように
頼りない背中の影の ように


雨がこぼれるのが終わった音


ハローエブリシング 瞑想浴、沐浴、心に仕舞い込んでおやすみなさい。