Norwegian baseball Cat 1

空と呼ばれる蒼い壁が、
仮の神から地上に23枚ぶっささっている。
それらは夏を、夏の影を、ゴム草履で踏んで固定しておく


逃げ水が逃げ水をおいかける。


白球をぶち当てて、灰球を否定するため僕は体を休めない


蜘蛛の力の空襲警報のような
窮状に響き渡る、合図
僕はよく知らないけど何か凝固しないため
回転させて音を出していると思う。


僕は神に灰色い灰色い暑いところにいると意識するように言われた。


現状を簡単に、いうと
>僕は自分の、名前、年齢、性別、身長、体重などは知らない
>下駄にジーパン Tシャツ 結婚指輪と離婚指輪 AKGのヘッドフォン+ポータブルヘッドフォンアンプ
>左手に金属バット 右手に黒い鳥籠(外側にも内側にも有刺鉄線)
>バッターボックスに立ってる とてもとても猫背でやる気のない あごを引くこともできず


片手でバットを振るのはなれないなぁ


【1球投げました】誰がいつどこからわからない


白球がズバン!と僕の手首を掻っ切って、何回も掻っ切ってミットに挿入されていった


世界中に(僕の心の中だけ)に響き渡った


『ワンストライク!』


僕は激怒して叫んだ、『お前らのルールにしたがうものか!』


僕の金属バットは僕の血(知)と誰かの血(智)が混ざった 


新しいキャッチャーとマスコットキャラがそろって


ピッチャーが投球の準備ができた


(すごいバッターは投球がとまって見えるらしい)


書庫がなだれ込んできた 古人の智


僕は重い臭いそいつらを払いのけて 


バッターボックスに構えた


【2球】
ピッチャー2球目をなげた


僕は今更ピッチャーがかむろだということがわかった。髪型で、


僕は心を整えた 静かにした ボールがゆっくり飛んでくるのを感じ
もう少しゆっくり心を整える事をした


平家のかむろなのか 花魁のかむろなのか どっちだろう
そもそも今は現代だし ん? 現代なのか?


そんな事を考えながら ゆっくり進むボールを観ていると


ゆっくり回るボールの縫い目がほどけてきて、大陰唇がはみ出てきて
そのうちクリトリスや膣口なんかもみえてきた。


僕はバットと鳥かごしかないから バットでもつっこもうと思った


バットを左手で逆手にもって
投球のスピードをとめて 跳ねるボールの中に大きくなったバットをいれた


生理か切れたのか処女だったのか知らないけど智が吹き出た
金属バットが黒い知で汚れて重くなっていった


『ストライクツー』